躁うつリズムのサラリーマン

うつ病・双極性障害Ⅱ型により、同じ職場で3度の休職をしているぼくのリアルな体験記。『病気は個性』と思える日がやってくる。

(うつ・双極性障害)回復や復職を急いでやってはいけないこと

こんにちは。今日もぼくのブログを見て下さってありがとうございます。

心の病で休養・休職している時ってどうしても焦ってしまいますよね。社会から置いていかれている感覚もあるし、現実的な生活費への不安も出てきます。そのため、一刻も早く完治、寛解状態になって社会復帰したいのがだと思います。ぼくは社会復帰を焦ると、どうしてもやってしまうことが【情報収集】でした。本屋さんで自分に足りない知識が書いていそうな本や、現状に即効性のありそうな本を買ったり立ち読みしたり、NETで【うつ 治る】みたいに検索して出てくる記事を鵜呑みにして行動する。そんな感じでもがいていました。でも、ぼくの経験上、これは一番やってはいけないことなんです。

 

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情報収集をやってはいけない理由

1.結果マイナスに引きずられる

NETや本で拾える内容は、『ネガティブな情報』もしくは『頑張る為の行動促進』が多く書かれています。病気についての知識を得ることや、読むことで元気になったり共感を得られるものであれば一概に悪くもないと思いますが、自分にとってプレッシャーになる情報はかえって焦りや不安を増幅させてしまいます。ネガティブな情報であれば『果たして自分は治るのか?』と不安になってしまいますし、行動促進の情報を見て『今の自分にはできない』となってしまい、かえって自分を責めるきっかけを作ってしまうことにもなり得ます。苦しいから答えを探したく気持ちはどうしても出てきますが、基本は【急がば回れぼく自身、急がば回れを受け入れた(早期回復を諦めた)時から回復が進んでいく実感が持てました。

2.短期的な結果を求めてしまう

情報を発信する側はぼくみたいな素人ではなく、文章や表現のプロです。読むと「自分にもできそう!」な感覚になります。でも、そもそも心の病を患っている最中は気力も体力も健康な状態より落ちています。加えて回復を焦っている状態なので、どうしても短期での結果を求めてしまいます。心の病は短期ですぐに解消するのは難しいのが大前提。ノウハウ本やNET情報で書かれているのは、『割と健康な状態の人なら』短期で結果が出るケースもあると思いますが、状態が落ち着くまで実行動は避けたほうがいいでしょう。短期で結果が出ないことで、これも結果的に自分を追い込んでしまいます。ぼくは双極性障害の診断を受けてから約9か月になりますが、最初の4か月くらいはとにかく情報を追いかけて色々トライしました。でも、そのほとんどを1か月以内に辞めてしまっています。理由は短期で結果が出なかったからです。

 

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3.経済的な浪費を増やす

短期的な結果が出ないから、どんどん新しい情報を求めていきます。ぼくの場合、答えが書いていそうな本や、自分で寛解を促進するためのワークブックなどを手当たり次第購入しました。一冊自体はせいぜい高くても2,000円程度ですが、積もるとかなりの金額です。通院の医療費に関しては自立支援医療で1割負担にしているので、多少軽減できてはいますが、その分を本に充てていても答えが見つからずに浪費が増える一方です。経済的な圧迫は自分の病気の悪化にもつながりますし、家族が居る場合は家族の不安も増やしてしまいます。どんなに素晴らしいことが書かれている本でも、最終的には行動しないといけません。行動できる体力・気力が十分に回復してきたと主治医が判断するまでは、外に答えを求めずに休むことに集中した方が良いと思います。

 

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具体的な毎日の過ごし方

ぼくはこのように色々動いて試行錯誤を繰り返しました。気付けば本も増えたし、スマホにブックマークしているメンタル系の記事も相当増えました。けれど、その内容を改めて見返してもやれていないことに凹むだけでした。4か月ほどその行動をした挙句、早期に回復・寛解を目指すこと自体を諦めました。

 

これだけ色々やっても手ごたえ無いんだし、ゆっくり構えよう

今はシンドいけれど、この先の人生を考えたらここでしっかり向き合っておいた方がいいんだろう

 

ぼくの場合は奥さんの助言もあってその考えにいたることができたのですが、『焦らない』ってことがまずはスタートラインなんだと思います。簡単なことではありません。だって不安ですもんね。でも多分そうなんです。毎日の時間を苦痛に感じて何かを行動しようとしたり、何もできなくて罪悪感を抱いたりせず、まずは焦るのを辞めてみて下さい。きっと前に進みます。

 

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※こちらの記事も参考になれば幸いです。

sarariman-utsulism.hateblo.jp

 

ぼくの実体験が、少しでも心の病に立ち向かう人にとってお役に立てればうれしく思います。