躁うつリズムのサラリーマン

うつ病・双極性障害Ⅱ型により、同じ職場で3度の休職をしているぼくのリアルな体験記。『病気は個性』と思える日がやってくる。

(双極性障害Ⅱ型)うつ期に入るサインを知る

こんにちは。今日ぼくのブログを見て下さりありがとうございます。

 

躁の波とうつの波が交互にやってくる双極性障害Ⅱ型。躁鬱の幅が大きい状態が続くと、躁期よりもうつ期が長くなっていき、苦しい日が多くなってしまいます。ぼく自身、日を追うごとにうつ期が段々長くなっていきました。うつ期はホントに毎日が苦しくてシンドくて、楽な時間は睡眠時間のみ。はっきり言って地獄です(笑)

 

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躁鬱の波を小さくしていくのには長期的に取り組んでいく必要があるけれど、そもそもうつ期の地獄を無くしたい

 

そう思い立ち、うつ期の自分を振り返ってみたところ、波が来る手前に共通のサインが出ていることに気づきました。それを理解できてからここ数か月は地獄を体感せずに済んでいます。躁鬱の波に苦しんでいる方、うつ期のサインを知りたい方に参考になれば幸いです。

 

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<目次>

 

 

うつ期の直前に起こるサイン

a.生活サイクルの乱れ

うつ期に入る前は【躁状態または軽躁状態】になっています。その時は毎日が充実していて頭も冴え渡っているので、判断基準が『楽しいかどうか』になってしまいがち。少しでも楽しいと思えてしまうと、そのことに集中し過ぎてほかのことが目に入らなくなってしまいます。ぼくの場合はそれが露骨に仕事に出ました。うつ期に「やりたくない」「億劫だ」と思っていた仕事をスラスラ楽しくできてしまうので、次から次へとアイデアが浮かんでくる。そうすると一刻も早く会社に行きたくなる。だって楽しいから。それを繰り返すので、当然睡眠時間は短くなっていきます。食事のサイクルも乱れ、食べる時間はバラバラ。朝は早く出て夜は遅くまで仕事。仕事が終わっても楽しい余韻に浸り続けたいから、同僚と飲みにいく頻度が増える。こうやって自らサイクルを崩していました。仕事が楽しいと感じるのは悪いことではありませんが、生活サイクルを自ら乱してしまうとアウトです。楽しいと感じている時こそ自分をある程度抑えるあげる必要があるんだと思います。

b.自分<他人の劣等感

調子が悪くなる直前、ぼくは決まって他人を優先してしまっています。調子が良い時、軽躁状態の時は自分に自信があるから動じないのに、他人が優れていると思った瞬間にそれまでの自分を否定し始めてしまいます。要は比較グセが強く出ている状態。自分が以前より成長していること、穏やかになっていることが本来大切なのに、自分の苦手なことやできないことを見つけて、できる人と比べてしまうんです。それが活力になるのならいいんでしょうが、ぼくの場合は劣等感につながってしまいます。他人と比較したり他人の目が気になる性分は中々変えられませんが、少し他人ができるからと言って、元々ある自分の価値を下げる必要はないんです。『自分らしくでOKなんだ』うまくいかない時こそそう思うようにしています。

 

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c.見る場所と時間軸

以前も記事で紹介した時間軸。

 

sarariman-utsulism.hateblo.jp

 

苦しくなる直前のぼくは、めちゃめちゃ短期的な視点になっています。目先の結果や周囲の評価、きわめて小さなコミュニティの価値で自分の価値尺度を判断してしまいがち。頭の中で起きることはどこまでいっても空想に過ぎないのに、短期的・狭域的な結果から未来をネガティブ想像し始める。もちろんその結果がポジティブな想像になるわけがなく、空想に支配されて悲観し始めるんです。未来は現在の積み重ねで出来上がるものだから、頭の中で考えても何も起こらない。時間は平等にあるし短期的な結果がすべてじゃない、現在を精一杯積み上げればいいと自分に言い聞かせています。

d.満足渇望

より高みを目指すことは悪いことではないけれど、上昇志向も過度になると厄介なもの。ぼくはうつ期に入る前には「もっと!もっと!」になっていました。仕事で目標をクリアしたなら更なる目標を。今日7:00に起きれたなら明日は6:30に起きる。そうやってどんどん満足レベルのハードルを上げていました。以前もご紹介した「できて当たり前」を積み上げている状態ですね。

 

sarariman-utsulism.hateblo.jp

 

うまくいっている時なんだから、それ以上を過度、急激に求める必要なんてない。その焦りは禁物だったんだなぁと今は思っています。

まとめ

双極性障害Ⅱ型では、躁とうつのふり幅を小さくして一定の状態を保つことが大切です。波を小さくしていくことは、ある程度長期的に見て取り組んでいく必要がありますが、苦しい時間はできる限り少ないに越したことはないと思います。ぼくの経験が、皆さんの苦しい時期をわずかでも少なくできれば嬉しく思います。