躁うつリズムのサラリーマン

うつ病・双極性障害Ⅱ型により、同じ職場で3度の休職をしているぼくのリアルな体験記。『病気は個性』と思える日がやってくる。

(うつのモヤモヤから脱したい方へ)目線の先を変えると楽になる。その体験をご紹介します

「あの人は凄いなぁ」「才能もあるし、センスもある」「度胸が凄い」「なんであんなに前向きなんだろう」「苦しいコトをどうやって乗り越えているのかな」「なんで割り切って行動できるんだろう」「先々不安じゃないのかな」「周りからどう思われているのか気にならないのかな」「あの志は一体どこから生まれているのだろう」

少し前までのぼくの過去の中で何度も沸いてきたフレーズです。全部共通しているのが、外にしか目が向いていないこと。常に自分以外の誰かや何かを見ていて、自分の今を全く見ていないんです。当時のぼくは、『人のフリ見て我がフリ見えず』の状態でした。我がフリを見ないので、自分が良くなっていることにも、悪くなっていることにも中々気付くことができませんでした。

 

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外を見なくなって、初めて自分に気づきます

家に居る自分、果たしてどう思われているのか?仕事していない自分、本当に必要なことなんだろうか?止まってしまった自分、それが正解だったのだろうか?こう思っているうちは、中々うつ状態から脱却できませんでした。それを変えた方がいいと頭でわかっているにも関わらず、です。悪い方に頑固野郎な状態でした。でも、ある時から外を見なくなり、自分にフォーカスを当てられるようになりました。きっかけは一人で見知らぬ土地に旅に出た時。一人旅で行ったことのない土地に、何をするかも考えずに行きました。自宅から500キロ以上離れた場所で、朝早くに着いて1日を過ごしかること。それしか決めていませんでした。何もしなければずっとヒマです。下手すると自宅に居るより自己嫌悪に襲われる可能性があります。(ここまで来て自分は何をやってるんだろう?みたいな)それが嫌で、その土地のベタな観光地に行ったり、美味しいとウワサのラーメンを食べたり、止まる先のホテルを探したり。これ、後で振り返ると、全部自分のことしか考えていないことに気付きました。

 

今、自分は、どうしたいのか

お昼は何が食べたいのか?食べた後は何が見てみたいのか?夜はどんなホテルに泊まりたいのか?予算は足りるのか?明日の天気はいいのか?暗くなる前に行けるところはないのか?遠くまできた以上、罪悪感で1日を終わりたくないないし、クルマの中で一夜を過ごすのも嫌だしと思ったら、結果的にそうなっていました。これが大きな変化になりました。周りがどうかは気にならないんです、誰もぼくのこと知らないから(笑)。外を見てる場合じゃないんです、そんなヒマがないから。自分がどうしたくて、その為に何ができるのか?考えるのはそれだけです。

 

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これが意外と楽しかったんです!

思考からどうにかしようとしたわけじゃなく、環境からそうなっただけで偶然の産物ですが、これで1日を過ごしきると、不思議と満足感に満たされるんです。【自己中】この言葉自体は良い意味に聞こえにくいですが、自分を中心に考えるって、自分を満たすことが最優先になるんです。それまでのぼくは、相対的な正解に対する自分の位置を気にしていたんだと言うことに気づくことができたんです。因みにぼくは相当な寂しがり屋です。普段は一人で旅行になんて行きません。家族が居るのもありますが、旅行に行くのに同行者が居ないなんて考えられません。でも今は、シンドくなってきたら、無理やりにでも一人で少し遠くに行こうと思っています。

 

落ちてくるとどうしても視野が狭くなります

これは病気に限らず、上手くいかなくなると誰しもがそうなってしまうと思います。足元がおぼつかなくなって、目の前のことしか見えなくなります。目の前が明るいわけじゃないから、当然想像できる未来を明るく想像するなんてことはできません。でも、自分だけに焦点を向けると、そんな状態でも過去より自分が劣化していることはそんなにないんだと思います。年を重ねればその分経験が増えているかは、新鮮なものが少ないだけ。やる気やバイタリティ云々以前に、ワクワクするかしないのか、それだけなんだと思います。