躁うつリズムのサラリーマン

うつ病・双極性障害Ⅱ型により、同じ職場で3度の休職をしているぼくのリアルな体験記。『病気は個性』と思える日がやってくる。

視野を広げて周りを見渡す①

こんにちは。

今日もブログをご覧いただき

ありがとうございます。

先日の記事を見て昨日の記事待ってくれていた方、

本当に申し訳ありません。

昨日は体調が優れず、一日動けませんでした。やはりまだ波はゼロではないようです。

 

さて、前回のブログでお伝えしました

「少しだけ視野を広げて、周りを見渡してみる」

 

sarariman-utsulism.hateblo.jp

 

今日はこの方法について書いていこうと思います。

 

ぼくが初めてうつ病を発症したのは、今から11年ほど前。先日もお伝えした通り、今よりも日常に親和性のある病でもなく、周囲には経験者は居ませんでした。

ぼく自身も近しい友人や親族にもカミングアウトできずに居ました。

 

そんな中、ぼくの奥さんは一緒に生活していることもあって、当時の状態をずっと目の当たりにしてきました。

当時長男がまだ1歳、その中で旦那がうつ病で休職。。奥さんは本当にしんどかったと思います。

 

いまいち病気なのか根性論なのかお互い実感値が伴わない中で、ぼくはひたすら後悔と自分責め。そして「なぜ自分だけがこんなに苦しい思いをしなければならないのか?」

そう思って毎日を過ごしていました。

 

奥さんは身体を気遣ってくれながらも、

「今のままでは何も変わらないと思う」

「少しずつ考え方だったり行動を変えていかないと」

「まずは規則正しい生活を送ってみたほうがいいんじゃない?」

そんなアドバイスをしてくれていました。

 

でも、ぼくはそのアドバイスを実行できません。

頭の中でぼくが思っていたのは、

 

何もわかってくれていない

その感覚でした。

 

それは頭ではわかっているんだよ!

でもできないから困っているんじゃないか!

なんでそんなに簡単に言うんだよ!

 

そんな心持ちのぼくを察したのか、気づけば

会話も減少。気まずいからぼくは一日中寝ている。それをまた責める。

 

そんな毎日を繰り返していました。

 

当時は4カ月休職をした後、10月から仕事に復帰したのですが、「これ以上休んだら会社に戻りづらくなる」それが一番の理由で半ば強引に復職したので、

心持や体調は大きく変わっていませんでした。

 

むしろ復職して以前よりも仕事が遅い自分に、なお一層の自己嫌悪でした。

今思うとブランクがあるので仕方ないことなんですけどね。

 

そんな生活が続いたある日、いつものように仕事が終わって自宅に帰ると、奥さんから衝撃の告白をされました。

 

ノイローゼになりそう

 

ここまでの流れをみて、あなたはどう感じたでしょうか?

 

 

当時のぼくは、「ついに来た。俺のせいだ」

瞬間的にそう思いました。

そして離婚話を切り出されることを覚悟しました。

 

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しかし、奥さんがノイローゼになりそうといった原因は別のところにありました。

まもなく2歳を迎える長男があまりにもやんちゃな為、落ち着く暇がないという、いわゆる子育てノイローゼのことでした。

 

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それがわかったぼくは、

「そんなことか。それならおれの方がノイローゼになりそうだ」

お恥ずかしながらそう思いました。

 

その当時は、会社から帰宅後はソファに横になり、ひたすらテレビを観ながら寝るまで頭でモヤモヤ考える。それがスタンダードでした。

 

でもその日は、興味本位でいつもと違う場所に座り、ただ長男の遊んでいる姿をじーっと1時間ほど見ていました。「どんなに大変かみてやろうじゃないか」そんな上から目線のスタンスだったと記憶しています。

 

1時間観ていた結果、自分の中から出てきた感情は、

 

これは確かに大変だ

 

その感情を抱いたぼくは、その瞬間に何かが大きく変化しました。

奥さんは24時間休みなく、このやんちゃな子供と向き合っている。ノイローゼになりそうと思いながらも、決して投げ出さずにまだ言葉が伝わりきらない子供に諭したり教えたりしながら頑張り続けてくれている。

そう思うと、休みがあって時間も決まっていて言葉も伝わる環境に身を置いている自分なんて楽なほう

奥さんに心配かけている場合じゃない。一番大変なのは自分ではない。

 

一気に辛い感情が小さくなり、「明日から頑張ろう」そんな化学反応が起きた感覚を憶えました。そこからは一気に病気は回復していき、1年後には通院からも卒業することができました。

 

特別何もしていない。

ただ興味本位で見る角度を変えただけ

今まで見ていなかった身近な現実に目を向けてみただけです。

 

でもその行動で、間違えなく視野が広がりました。自分の感情だけ見ていた自分が、周りを見て自分がそれほど大変ではないと考えることができるようになりました。

 

病気の最中は中々考え方や捉え方を変えることはできません。そもそも行動する気にもなれませんよね。

 

でもほんの少しだけ腰を上げて、

今やっていなかったことを

試しにやってみませんか?

 

まだカミングアウトしていない近しい友人に伝えるでも、ブログで正直な気持ちを書いてみるでも、あえて堂々と外出してみるでも、

とりあえず過度な期待をせずにできそうなことでいいと思います。

(期待してしまうと結果を求めてしまうので)

 

自分の考えの外に出てみることで、

小さな変化が起こるかもしれませんよ (#^.^#)