躁うつリズムのサラリーマン

うつ病・双極性障害Ⅱ型により、同じ職場で3度の休職をしているぼくのリアルな体験記。『病気は個性』と思える日がやってくる。

躁転時の対処法

こんにちは。いつもありがとうございます。2020年もあと2日ですね。今年は外出自粛の中での年越しなので少し寂しいですが、来年は自由な年末年始になってことを願います。

 

さて、今日は躁の状態について少し触れてみようと思います。ぼくは躁うつホルダーなので、躁状態や軽躁状態に時々なります。今は自分のベストバランスが何となく掴めているので、以前ほど波は大きくありませんが、2、3年前は酷かったです(笑)

 

躁状態になることを、専門用語だと『躁転』と言います。躁転した場合、『当の本人は楽しくて仕方ありません』が、周りにいる人は翻弄されたり、元気過ぎで心配になることが殆どです。身体も調子良いし、心はワクワク感に満ち溢れていますので、周りが少しブレーキをかけるよう助言をしてくれても全く刺さりません。躁転状態の時に初めて出会った人からは、きっとバイタリティ溢れるバリバリの人という印象を抱かれると思います。

 

灯台下暗し】って言葉がありますよね?人は身近なことには案外気がつかないって意味ですが、躁転するとまさにそうなります。灯台は遠くの船が暗い海で迷子にならないように、常に首を振りながら強い光を夜通し照らしている。遠くまで光が見えるように、とても高いところから光を放っていますが、角度は常に海の方にしか向いてないから、足元が全く照らされない。その為下は暗くて何も見えず、目下で何が起きていても見えません。

躁転中は昼夜を問わず周囲に強い光を放っていて、相手がその明るさに反応する。「明るいねー」っていう人もいれば「眩し過ぎない?」って人もいるし、「昼間は休んだら?」って感じる人もいる。その位テンションが高い。でも足元にあるのは鬱期。光が無くなると鬱が浮き彫りになるんですが、光が灯されるうちはそれに気づけない。

 

ぼくという灯台は電池式なので、一定期間が過ぎると電池が切れて光を放たなくなりました。電池が切れる前に交換したり充電したりできたらもっと楽だったんだろうなぁと、今では思います。

いつもより早く目覚めてしまう、寝る前もワクワク感が強くて眠れない、明日が楽しみで仕方がない、周囲から心配の声があがり始める、、こんな時は躁転している可能性がありますので、少し自分を抑えるように努めることをオススメします。『必要な時に必要な量の光を放つ』そんな自分を意識してみると、自分のベストバランスを見つけられるのかもしれません。よければ意識してみて下さい。

うつ期の悩み_対人リアクション

こんにちは。今日は2020年12月25日のクリスマス🎄知り合いに教えてもらいましたが、今日は世界中の全ての人が、[自分の生まれた生年月日と年齢を足し算すると“2020”になる]1日なんだそうです!ぼくは1980年生まれの40歳なので、たしかに2020になりました。結構驚いたし、正直ちょっと感動しました(笑)良ければ皆さんも試してみて下さい。

 

ぼくはうつ期になると、こういう類の話に全くリアクションが取れなくなる。【何も感じることができなくなる】という表現が適切かな?世界中の人が同時に起きる現象なんて壮大だし、「ホントだ!」「すご〜い!」「友達にシェアしよう!」なんて思える内容だと思うんだけど、うつ期のぼくはこの話を聞いても「・・・・あぁ」が限界。この話を教えてくれた人や知って面白がっている人たちを見て、『何故皆盛り上がれるの?』って思っていることが多かった。ここだけ聞いたら、めちゃイヤな奴だと思いませんか?!

 

でも、コレは決して小馬鹿にしてるわけじゃないんです。『(こんなくだらない話で)なんで皆盛り上がれるの?』ってことじゃなくて、当時のぼくの中の問いかけは、『(オレも盛り上がりたいのに)なんで皆は盛り上がれるの?』なんです。

これ、つまり相手側の話題に反応してるのではなくて、自分のリアクションに対して「・・・・あぁ」ってなってるんです。相手のリアクションを見て、「そう、それが正解だよね。でもそれが出てこないの。なんでだろう、、オレも楽しみたい、笑いたいのに」

 

脳の働きが鈍ってる状態で、人よりレスポンスが悪いのなんて当たり前。いちいち元気な人と自分を比べて分析しても、経験上良いことは無かったのでオススメしません。

もし、人の話や出来事に対して何も感じないと思うことがあれば、『それはそんなもんです』です。今はそれ以上の内にも外にも答えを求める必要は無くて、必ず感じる日はやってくる。答えを模索して動いていても、心穏やかにその時を待っていても、訪れるタイミングはさほど変わらないと思います。

 

焦らずにのんびりいきましょう♪

起きられないから脱出したきっかけ

心の不調で起こる事象の一つに、「朝中々起きられない」があります。きっも誰もが経験していると思うし、今もそれに悩まされているって人もいるのではないでしょうか?

ぼくは、この起きられないことにかなり悩まされました。なるべく規則正しい生活を送った方が回復が早い。太陽の光を浴びてセロトニンを吸収した方がいい。主治医はそう言うし、その類の話はネットにゴロゴロ転がっている。頭ではわかってる。でもできない。できないとどうなるか。当然のように自分を責める。「こんなことすらできないのか」「昨日寝る時にあれ程決めたのに」「情けない」

 

そんな日々を過ごしている時に、大工仕事をやっている友達から短期で仕事を手伝って欲しいと頼まれました。大工の経験なんて無いし、朝起きられないで苦しんでいた当時のぼくには中々重たいオファーだったなぁ。でもその時は断って嫌われるのが恐くて引き受けました。大工仕事の朝は早い。友達が7:00には迎えに来るから、遅くとも6:30には起きていないといけない。できるのか?途中で辛くならないのか?

 

結果は辛くならなかった。それどころか充実した3週間を過ごすことができました。大工仕事が新鮮だったのもありますが、一番は「起きて」「動いた」からなんだと思います。迷惑をかけるわけにいかないから、起きることに全力を注ぐ。未経験だという理由でボーッとしてるわけにいかないから、頼まれた仕事(雑務中心ですが)に没頭する。この繰り返しが結果的に自分を承認する力を養ってくれていたように思います。自分で発見した方法じゃないけど、全てを自分の力で解決する必要もない。そんなことに気づけた経験だったように思います。

 

自分の力「だけで」何とかしなければならないという思い込みはかえって自分を苦しめる。他人の何かに乗っかって解決する方法でも、決して悪いことじゃない。むしろ近道なのかもしれません。

(久々投稿)「治す」「戻る」より『付き合う』

とっても久しぶりに記事を更新してみました

2年近くサボっていましたが、沢山の方がこのブログを見てくれていて、参考にしてくれているんだなぁと純粋に嬉しく思いました!

というわけで、改めてブログのアップにトライしてみようと思います。

 

さて、ぼくがこの2年の凍結期間どんな日々を過ごしてきたのかと言うと、ズバリ『波は続いていました』です。2年前に比べると、振れ幅は小さくなりましたが、ゼロにはなっていません。

「今日は調子いいな!」「規則正しく生活できてる!」「今週は良かった」そんな感覚を感じるこのが多くはなりましたが、一定期間が経過すると逆パターンもちゃんと(?)現れます。「仕事行きたくない」「昼まで寝てる」「会社休む」「理由なく自己否定と劣等感に苛まれる」と、調子良かったことに対する税金みたいです(笑)。ただ、以前に比べるとその波と上手に付き合えているかな?と思います。

気分がマイナスに触れている時は、基本的に何をやっても上手くいかない。以前からやろうと思っていたことはモチロン、気分を上向かせるように行動してしまうとむしろ逆効果。いつも当たり前にやれていることをやろうとするから、それができないことに対する焦りや嫌悪感に襲われます、、なので、マイナスの時は足掻かずにやり過ごすのが吉。ただ、考えてしまう人にとってやり過ごすのは意外と難しいと思うので、「どうやって抜け出すか」ではなく、『どうやり過ごすと回復が早いか』で考えておくのがいいと思う。とにかく寝る!でもいいし、一日中映画を観るでもいいし、方法は何だっていいから、【元気が無い自分でもできる何か】は事前に用意しておくと良いのかなと思います。

因みにボクの場合は、【洗車】。コレ、意外とオススメです 笑

(先々が不安でたまらない人へ)時間がもらたす効能

こんにちは。心の病を患った際は何をするのも辛くなりますよね。人に会うのも気が乗らないし、仕事なんてとてもとても。でも、何もしないと罪悪感や置いていかれている感を抱いてしまい、やがて焦りや苦痛に変わる。主治医にも家族にも職場にも友人にも、「焦るな」「あまり考えるな」そう言い続けられてきました。みんな「時間が解決する」「今は休むことが必要」と言いました。でもぼくには無理でした。渦中のぼくにはそのアドバイスを信じることができませんでした。

 

でも今振り返ると、時間がもたらしてくれるものが、心の病には一番大きな財産になるような気がします。ぼくが療養で費やした時間で何を得たのか?今日はそれを紹介したいと思います。

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大前提、人間は慣れる

風邪で2~3日仕事を休んだ後に出社すると、何から手をつけようか戸惑った経験はありませんか?心の病の発症時も一緒です。今まで普通に生活をしてきた最中に突然調子を崩したんです。違和感があるのは当然です。その違和感に対して抵抗を続けたぼくは、病を受け入れることにかなりの時間を費やしてしまうことになりました。辛いのは十分わかります。でも病気になった初期はまず受け入れることに全力を注いでほしいと思います。以前に投稿した記事にも書きましたが、受け入れることが一番大変です。でも受け入れただけで自体は大きく変わります。ぼくのように抵抗して長引かせず、さっさと受け入れることができれば、自分の状態に慣れてきて苦痛が徐々に減っていきます。

 

 

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一日の時間が長く感じる苦痛

普通に仕事していた当時と同じ時間に起きて一日を過ごしていると、休養期間中って

かなり暇ですよね。ぼくはこの暇さが苦痛で溜まりませんでした。何とかこの時間を有意義にしようとして、TSUTAYAで漫画をレンタルしてきて読んだり、家をゆっくり掃除して一日を過ごしたりして誤魔化してきましたが、それも長くは続きません。仕事に行くことを当たり前にしてきた生活から離れるとこうも時間を持て余すものかと感じました。ぼくはこれといった趣味がない分余計にそう感じました。子供たちが学校に行き、奥さんがパートに出かけた後はいつも虚無感と戦っていました。夜寝る前の心持ちは「何とか今日もやり過ごした」でした。一人暮らしの方や、ぼくのように一人でできる趣味が無い方の場合、この時間をやり過ごすのは苦痛かもしれません。でも、生活サイクル(起きる時間・活動時間・寝る時間)は乱さないことを意識して下さい。起きられない時は無理しなくていいし、一日中寝ている日があってもいいと思いますが、体調が落ち着いているようなら規則正しい生活にチャレンジしてみて欲しいです。そうでないと、毎日をただただ「やり過ごす」日々になってしまい、結果的に療養に支障をきたしてしまいます。

 

こんな機会だからこそ見える景色がある

一日を長いと感じていたぼくですが、漫画のレンタルにせよ何にせよお金がかかります。先々いつ仕事を再開できるのかもわからない状態でしたので、少額とはいえ自分の私欲でお金を浪費するのには抵抗がありました。そこで、お金をかけずに時間をやり過ごせる方法を考えるようになり、出した結論が『本屋に行く』でした。最近の本屋さんは、買わなくても本をじっくり読めるようにカフェが併設されていたり、イスが用意されていたりするので、じっくり読むことができます。ぼくは大きな本屋さんに行き、興味のある本のタイトルを手にとって読んでみるのを繰り返しました。元々は苦痛な時間をやり過ごす為の手段に過ぎなかったのですが、今はそれが趣味になっています。これはこれだけ長い時間休職していたからこそ発見できた財産だと感じています。

 

選択肢は狭くなったわけではない

ぼくは今でも休職をしていますが、つい数か月前は将来が不安で仕方がありませんでした。「今後のキャリアはどうなってしまうのだろう?」「病気持ちの自分をこの先採用してくれる会社はあるのだろうか?」「今の会社に残り続けて、また再発してしまったらもうクビになるんじゃなかろうか?」そんなことを考えていました。病気になったことが、自分の選択肢を減らしたと感じていました。でも、そんなことは無いんです。心の病に対して、世間の理解は少しずつ広がっています。確かに病気にはなったけど、何かを失ったわけではないんです。むしろ、今後をじっくり考える貴重な時間を新たに得ることができている状態だと思います。先々への不安はどうしても考えてしまうと思いますが、これから先どんな選択も可能です。年もキャリアも関係ない、選択権はいつでも、どんな状態でも自分にある!そう自分に言い聞かせています。そう考えると、実際選択肢が増えていくのだから面白いモンです(笑)

 

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心の病を経験することって、それ程悪いものでもないのではないでしょうか?

最近ぼくはそう感じています。この時間を通じて、自分自身が気づいていなかった新たな自分の要素やホンネに触れる機会が増えているという事実もあると思います。うつが酷い日や操転してしまったタイミングなんかは、本当に辛いし逃げ出したくなります。でも、こんなに自分と向き合える時間も、長い人生の中でそう無いのではないかと思います。病気になったことを感謝しよう!とまでは言えませんが、今の時間を大切にしていこうと思って毎日を過ごしています。そんなぼくの経験が、誰かの辛い日々を少しでも和らげることができれば嬉しく思っています。

(うつ・双極性障害)回復や復職を急いでやってはいけないこと

こんにちは。今日もぼくのブログを見て下さってありがとうございます。

心の病で休養・休職している時ってどうしても焦ってしまいますよね。社会から置いていかれている感覚もあるし、現実的な生活費への不安も出てきます。そのため、一刻も早く完治、寛解状態になって社会復帰したいのがだと思います。ぼくは社会復帰を焦ると、どうしてもやってしまうことが【情報収集】でした。本屋さんで自分に足りない知識が書いていそうな本や、現状に即効性のありそうな本を買ったり立ち読みしたり、NETで【うつ 治る】みたいに検索して出てくる記事を鵜呑みにして行動する。そんな感じでもがいていました。でも、ぼくの経験上、これは一番やってはいけないことなんです。

 

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情報収集をやってはいけない理由

1.結果マイナスに引きずられる

NETや本で拾える内容は、『ネガティブな情報』もしくは『頑張る為の行動促進』が多く書かれています。病気についての知識を得ることや、読むことで元気になったり共感を得られるものであれば一概に悪くもないと思いますが、自分にとってプレッシャーになる情報はかえって焦りや不安を増幅させてしまいます。ネガティブな情報であれば『果たして自分は治るのか?』と不安になってしまいますし、行動促進の情報を見て『今の自分にはできない』となってしまい、かえって自分を責めるきっかけを作ってしまうことにもなり得ます。苦しいから答えを探したく気持ちはどうしても出てきますが、基本は【急がば回れぼく自身、急がば回れを受け入れた(早期回復を諦めた)時から回復が進んでいく実感が持てました。

2.短期的な結果を求めてしまう

情報を発信する側はぼくみたいな素人ではなく、文章や表現のプロです。読むと「自分にもできそう!」な感覚になります。でも、そもそも心の病を患っている最中は気力も体力も健康な状態より落ちています。加えて回復を焦っている状態なので、どうしても短期での結果を求めてしまいます。心の病は短期ですぐに解消するのは難しいのが大前提。ノウハウ本やNET情報で書かれているのは、『割と健康な状態の人なら』短期で結果が出るケースもあると思いますが、状態が落ち着くまで実行動は避けたほうがいいでしょう。短期で結果が出ないことで、これも結果的に自分を追い込んでしまいます。ぼくは双極性障害の診断を受けてから約9か月になりますが、最初の4か月くらいはとにかく情報を追いかけて色々トライしました。でも、そのほとんどを1か月以内に辞めてしまっています。理由は短期で結果が出なかったからです。

 

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3.経済的な浪費を増やす

短期的な結果が出ないから、どんどん新しい情報を求めていきます。ぼくの場合、答えが書いていそうな本や、自分で寛解を促進するためのワークブックなどを手当たり次第購入しました。一冊自体はせいぜい高くても2,000円程度ですが、積もるとかなりの金額です。通院の医療費に関しては自立支援医療で1割負担にしているので、多少軽減できてはいますが、その分を本に充てていても答えが見つからずに浪費が増える一方です。経済的な圧迫は自分の病気の悪化にもつながりますし、家族が居る場合は家族の不安も増やしてしまいます。どんなに素晴らしいことが書かれている本でも、最終的には行動しないといけません。行動できる体力・気力が十分に回復してきたと主治医が判断するまでは、外に答えを求めずに休むことに集中した方が良いと思います。

 

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具体的な毎日の過ごし方

ぼくはこのように色々動いて試行錯誤を繰り返しました。気付けば本も増えたし、スマホにブックマークしているメンタル系の記事も相当増えました。けれど、その内容を改めて見返してもやれていないことに凹むだけでした。4か月ほどその行動をした挙句、早期に回復・寛解を目指すこと自体を諦めました。

 

これだけ色々やっても手ごたえ無いんだし、ゆっくり構えよう

今はシンドいけれど、この先の人生を考えたらここでしっかり向き合っておいた方がいいんだろう

 

ぼくの場合は奥さんの助言もあってその考えにいたることができたのですが、『焦らない』ってことがまずはスタートラインなんだと思います。簡単なことではありません。だって不安ですもんね。でも多分そうなんです。毎日の時間を苦痛に感じて何かを行動しようとしたり、何もできなくて罪悪感を抱いたりせず、まずは焦るのを辞めてみて下さい。きっと前に進みます。

 

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※こちらの記事も参考になれば幸いです。

sarariman-utsulism.hateblo.jp

 

ぼくの実体験が、少しでも心の病に立ち向かう人にとってお役に立てればうれしく思います。

 

 

(双極性障害Ⅱ型)うつ期に入るサインを知る

こんにちは。今日ぼくのブログを見て下さりありがとうございます。

 

躁の波とうつの波が交互にやってくる双極性障害Ⅱ型。躁鬱の幅が大きい状態が続くと、躁期よりもうつ期が長くなっていき、苦しい日が多くなってしまいます。ぼく自身、日を追うごとにうつ期が段々長くなっていきました。うつ期はホントに毎日が苦しくてシンドくて、楽な時間は睡眠時間のみ。はっきり言って地獄です(笑)

 

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躁鬱の波を小さくしていくのには長期的に取り組んでいく必要があるけれど、そもそもうつ期の地獄を無くしたい

 

そう思い立ち、うつ期の自分を振り返ってみたところ、波が来る手前に共通のサインが出ていることに気づきました。それを理解できてからここ数か月は地獄を体感せずに済んでいます。躁鬱の波に苦しんでいる方、うつ期のサインを知りたい方に参考になれば幸いです。

 

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<目次>

 

 

うつ期の直前に起こるサイン

a.生活サイクルの乱れ

うつ期に入る前は【躁状態または軽躁状態】になっています。その時は毎日が充実していて頭も冴え渡っているので、判断基準が『楽しいかどうか』になってしまいがち。少しでも楽しいと思えてしまうと、そのことに集中し過ぎてほかのことが目に入らなくなってしまいます。ぼくの場合はそれが露骨に仕事に出ました。うつ期に「やりたくない」「億劫だ」と思っていた仕事をスラスラ楽しくできてしまうので、次から次へとアイデアが浮かんでくる。そうすると一刻も早く会社に行きたくなる。だって楽しいから。それを繰り返すので、当然睡眠時間は短くなっていきます。食事のサイクルも乱れ、食べる時間はバラバラ。朝は早く出て夜は遅くまで仕事。仕事が終わっても楽しい余韻に浸り続けたいから、同僚と飲みにいく頻度が増える。こうやって自らサイクルを崩していました。仕事が楽しいと感じるのは悪いことではありませんが、生活サイクルを自ら乱してしまうとアウトです。楽しいと感じている時こそ自分をある程度抑えるあげる必要があるんだと思います。

b.自分<他人の劣等感

調子が悪くなる直前、ぼくは決まって他人を優先してしまっています。調子が良い時、軽躁状態の時は自分に自信があるから動じないのに、他人が優れていると思った瞬間にそれまでの自分を否定し始めてしまいます。要は比較グセが強く出ている状態。自分が以前より成長していること、穏やかになっていることが本来大切なのに、自分の苦手なことやできないことを見つけて、できる人と比べてしまうんです。それが活力になるのならいいんでしょうが、ぼくの場合は劣等感につながってしまいます。他人と比較したり他人の目が気になる性分は中々変えられませんが、少し他人ができるからと言って、元々ある自分の価値を下げる必要はないんです。『自分らしくでOKなんだ』うまくいかない時こそそう思うようにしています。

 

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c.見る場所と時間軸

以前も記事で紹介した時間軸。

 

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苦しくなる直前のぼくは、めちゃめちゃ短期的な視点になっています。目先の結果や周囲の評価、きわめて小さなコミュニティの価値で自分の価値尺度を判断してしまいがち。頭の中で起きることはどこまでいっても空想に過ぎないのに、短期的・狭域的な結果から未来をネガティブ想像し始める。もちろんその結果がポジティブな想像になるわけがなく、空想に支配されて悲観し始めるんです。未来は現在の積み重ねで出来上がるものだから、頭の中で考えても何も起こらない。時間は平等にあるし短期的な結果がすべてじゃない、現在を精一杯積み上げればいいと自分に言い聞かせています。

d.満足渇望

より高みを目指すことは悪いことではないけれど、上昇志向も過度になると厄介なもの。ぼくはうつ期に入る前には「もっと!もっと!」になっていました。仕事で目標をクリアしたなら更なる目標を。今日7:00に起きれたなら明日は6:30に起きる。そうやってどんどん満足レベルのハードルを上げていました。以前もご紹介した「できて当たり前」を積み上げている状態ですね。

 

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うまくいっている時なんだから、それ以上を過度、急激に求める必要なんてない。その焦りは禁物だったんだなぁと今は思っています。

まとめ

双極性障害Ⅱ型では、躁とうつのふり幅を小さくして一定の状態を保つことが大切です。波を小さくしていくことは、ある程度長期的に見て取り組んでいく必要がありますが、苦しい時間はできる限り少ないに越したことはないと思います。ぼくの経験が、皆さんの苦しい時期をわずかでも少なくできれば嬉しく思います。